豬血糕とは?米血糕との違い【台湾人が愛してやまないグルメ】

豬血糕とは?米血糕との違い【台湾人が愛してやまないグルメ】

こんにちは。

てくてく台湾のSHIN(@tekuteku.taiwan)です。

豬血糕ってなに?豚の血を食べるの?味や食感はどんな感じ?

こんな疑問にお答えします。

僕は台湾に4年住み、好奇心が旺盛なので臭豆腐やコオロギなど変わった食べ物を食べてきました。

今回はそんな台湾人が愛してやまない奇食「豬血糕」についてまとめてみます。

豬血糕は「台湾の奇妙な食べ物」に常にランクインする食べ物で、その正体について気になる方も多いのでこの記事を書きました。

この記事の内容
  • 豬血糕は豚の血を固めて作られている
  • 中国から伝わってきた食べ物
  • 味は正直普通です
目次

豬血糕とは?米血糕との違い【台湾人が愛してやまないグルメ】

豬血糕ってなに?作り方は?

豬血糕

「豬血糕」とは豚の血を固めて作られたお餅のことです。

あれ?「豬」ってイノシシじゃないの?と思ったあなた。

中国語で「豬」はイノシシのことではなく、「豚」を意味します。

中国語の発音は「豬血糕(zhū xiě gāo)」です。

使用するものは新鮮な豚の血、餅米、食塩などで、気になる味ですが、血の味は全くせずこれといって目立った味はありません。

食感はもちもちしており、噛めば「くちゃくちゃ」と音が鳴り、日本人からは「豚の血ケーキ」と呼ばれることもあります。

豬血糕の由来

由来は中国の南部・福建省から台湾にやってきた人たちが持ち込んできた食文化です。

戦後の貧しい時代、農家の方々にとってお肉は貴重な食べ物でした。

そんな生活の中、鶏や鴨の血は栄養が豊富で捨てるにはもったいないという考えから、餅米に血を混ぜて食べるようになります。

その後は鴨肉の価格が高騰し、鶏の血は固まりにくいという理由で豚の血を使い始めたことが「豬血糕」の由来です。

現在では焼く、煮る、蒸す、炒める、揚げるなど万能食材として、台湾の国民料理として食べられています。

食べ方

豬血糕はさまざまな調理方法があります。

さまざまな調理方法
  • ピーナッツをつける
  • 塩酥鶏(唐揚げ)
  • 滷味(台湾のおでん)

豬血糕と米血

台湾では地域によって「豬血糕」の呼び名と食べ方が異なります。

台湾北部では

台湾北部(台北など)では「豬血糕」と呼ばれており、主流の食べ方は豬血糕にピーナッツパウダーをつけて、パクチーを乗せて食べます。

台湾南部では米血

台湾南部では「米血」と言われ、おでん(関東煮)に入れて、とろみ醤油などをつけるのが主流です。

とろみ醤油をつけるだけなので、「米血」本来の味が味わえます。

どこで食べれるの?カロリーは?

おでん

夜市に行けば「豬血糕」と大きく書いてあるお店があります。

夜市で食べる場合は、ピーナッツパウダーをまぶしパクチーがのったものが定番です。

米血
出典【7-ELEVEN】

セブンイレブンでも関東煮(おでん)の具材として販売されています。

一つあたり129キロカロリーで、脂質0.9グラムです。

そのほかに火鍋屋に行けば、ほぼ100%の確率で食べることができます。

ピザになって発売

豬血糕ピザ
【台湾ピザハット】

2021年に台湾のピザハットから「パクチーピータン 豬血糕ピザ」が販売されました。

「パクチー ピータン 豬血糕ピザ」の発売が決まると台湾国内で話題となり、テレビニュースやSNSでも頻繁に取り上げられました。

なぜピータンがあるのかわからないけど、豬血糕とパクチーは相性抜群。

購入した台湾人の感想

豬血糕が好きでなければ、買うべきじゃないし、一人で食べ切るのはしんどい。

購入した台湾人の感想

ピザを食べた人たちの感想を見ると、賛否両論ありました。

ちなみに台湾のピザハットでは「鶏の睾丸ピザ」を販売するなど、ネットで話題になる商品を頻繁に発売しています。

寿司になって発売

寿司
【爭鮮 Sushi Express】

2019年には、台湾で有名な回転寿司チェーン店「爭鮮 Sushi Express」からお寿司になって限定発売されました。

お寿司の名前は「海陸屋塔盛」で、肝心の味ですが、魚卵が混じったシャリ(エビ風味)に豬血糕が。

さらに牡蠣、牛肉、魚卵がのって三貫で約240円(60元)です。

食感が独特で、奇妙な味がした。

購入した台湾人の感想

クリスマスの目玉商品として発売されましたが、いったい誰がクリスマスにこのお寿司目当てに食べに行くのか。

しかもこんなに多くの食べ物が融合したら、味が複雑になりすぎる気がします。

もう、なんでもアリとしか思えません。

美味しいの?まずいの?

豬血糕は美味しいのか、まずいのか。

これはあくまでも個人的な感想ですが「普通」です。

台湾に住み始めた当初は、豚の血と考えただけで「オエッ」っと吐き出しそうでしたが、あらゆる台湾料理の中に入っているので、次第に慣れて食べれるようになりました。

ですが「今日は豬血糕が食べたいな」みたいな気持ちになったことは一度もありません。

せっかく台湾に来たなら思い出として食べるくらいが良いかもしれません。

最後に

今回は台湾人が愛してやまないグルメ「豬血糕」とは何かまとめました。

日本人からすると豚の血を食べるなんて考えられませんが、豬血糕は台湾を代表するB級グルメです。

台湾に住む日本人の友人は、夜市に行くと毎回のように注文し、美味しいそうに食べていたので、もしかするとあなたもハマる可能性ありですよ。

食わず嫌いはやめて是非一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ちなみにアヒルの血を固めた「鴨血」なるものも存在します。
クリスマスの目玉商品として発売されましたが、いったい誰がクリスマスに、このお寿司目当てに食べに行くのか。

しかもこんなに多くの食べ物が融合したら、味が複雑になりすぎる気がします。

もう、なんでもアリとしか思えません。

» アヒルの血を固めた食べ物「鴨血」ってなに?

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この記事を書いた人

「てくてく台湾」の運営者SHINです。
大学卒業→日本企業に就職→9ヶ月で退職→台湾留学→マッサージ習得→現地のマッサージ店に勤務→日本に帰国。月間11万回読まれるブログ『てくてく台湾』運営中。

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