こんにちは。
てくてく台湾のSHIN(@tekuteku.taiwan)です。
飛ばした後のランタンってどこにいくの?落ちたランタンは誰が片付けるの?火事や環境破壊につながらない?
近年、飛ばした後のランタンは環境汚染につながるといった点から、台湾でも問題になっておりニュースにも取り上げられています。
今回はそんなランタン飛ばしのゴミ事情についてまとめました。
- 飛ばしたランタンの行方
- ランタン回収を仕事にする人々
- 火災や事故も引き起こしている
【ランタン飛ばし】その後はどこへ?ゴミは誰が回収するのか問題
飛ばしたランタンはどこに行くのか?
ランタンを飛ばすと約7〜8分間飛びます。
そのため風速にもよりますが、平均して2kmは飛んでいくそうです(風が強いと5キロほど飛ぶことも)。
台湾のランタン飛ばしで有名な十分だと、画像の円の辺りまで飛んで行くことになります。
台湾のYouTuberがランタンにGPSをつけて行方を追う動画を撮っています。
最終的に飛ばしたランタンを見つけることはできませんできたが、捜索場所の周辺には無数のランタンが落ちていました。
ランタンのゴミは誰が回収するのか
森の中や道端に落ちたランタンは近隣住民が回収しています。
ボランティアの方々もいますが、近隣住民の多くは仕事として回収を行うそうです。
落ちてきたランタンは電線や木に引っかかる場合が多く、回収する人は長い棒を持って作業します。
ランタンを回収するとお金が稼げる
1つ回収しお店に持っていけば9元(2020年)稼げる。
お金になるのはランタンの支えとなる竹の部分で、竹はお店が1つ9元で買い取ってくれます。
時期によりますが、多い時には1日で100個拾う人もいるそうですが、平均すれば10個程度という日が多いみたいです。
回収する人にとって落ちてきたランタンは湿っていて重かったり、山道まで歩いて探したり1個9元はとっても安いといいます。
参考記事:環境資訊中心
願い事を書いた紙はトイレットペーパーへ
願い事を書いた紙は乾燥させて、新北市の清掃員が回収してくれます。
その後はトイレットペーパーや洗剤へと生まれ変わります。
年間でどれくらいのランタンが回収されているのか
十分がある平渓区では毎月平均して3万個のランタンが飛ばされています(コロナ前)。
新北市政府環境保護局の発表では2013年に8.4万個、2017年に25万個、2018年は29万個のランタンが回収されました。
2016年に行われたランタンフェスティバルは3日間開催され、17トンを超えるゴミが回収されたそうです。
参考記事:未来生活実験室
火災や事故も発生
落ちてきたランタンの影響で火災や電線が断線、交通事故といった問題も発生しています。
そのため新北市では平渓区以外でランタンを飛ばした場合、3,000元の罰金が課せられます。
また平渓区でも22:00〜6:00までの間にランタンを飛ばすことは禁止です。
環境問題に配慮したランタンを作成
空中で燃え尽きる環境に配慮したランタン作りも行われています。
このランタンが使われることで、火災が起きる可能性やゴミ処理の問題も解決に近づくと言われています。
しかし一般的なランタンは150、200元で飛ばせれるのに対し、新しいものは350〜400元しコスト面での課題も問題です。
最後に
今回は【ランタン飛ばし】その後はどこへ?ゴミは誰が回収するのか問題についてまとめました。
「ランタンを飛ばし」は台湾旅行では欠かせないイベントで、これを楽しみに訪れる人も多いはずです。
環境問題や地域住民に配慮しながら楽しむというのも難しいことだとは思いますが、なんとか打開策を見つけて今後も継続して欲しいんものです。
» 平渓線のモデルコースを紹介
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