こんにちは。
てくてく台湾のSHIN(@tekuteku.taiwan)です。
廸化街にある納豆劇場ってなに?日本と何か関係あるの?どんな劇場なの?
こんな疑問にお答えします。
納豆劇場は台湾の有名観光地「廸化街」にあるミニシアターです。
「納豆劇場」という名前から日本人がシアターの目の前を通るとつい気になってしまいます。
今回はそんな普段一般公開されていない劇場に入ることができたので、「納豆劇場」の由来やどのようなイベントで使われているのか、内部の様子などまとめてみました
廸化街にあるシアター「納豆劇場」を紹介【親子愛に溢る場所だった】
周氏進春茶行製茶工廠
納豆劇場は日本統治時代の1918年に建てられ、当時は納豆劇場ではなく「周氏進春茶行製茶工廠」という工場として使われていました。
というのも納豆劇場がある廸化街のすぐ近くには淡水河という大きな川が流れており、当時は外国の船でお茶っ葉などを運んで来ては廸化街周辺で荷物をおろしていました。
そのため「周氏進春茶行製茶工廠(現在の納豆劇場)」もお茶工場として当時は利用されていました。
納豆劇場のオープン
納豆劇場は現在、若手の芸術家などがイベントを行う場所として利用されています。
劇場横にある人形劇の博物館「台原亜洲偶戯博物館」とも深い関わりがあり、別名「林柳新紀念偶戲博物館」とも言われています。
「林柳新紀念偶戲博物館」の林柳新は現在の納豆劇場の所有者である林經甫の父親で、今から日本100年以上も前に医者になる為日本に渡り医学を学ぶ傍ら納豆を売るアルバイトをしていました。
その父を紀念して名付けられたのが「納豆劇場」で、父親への思いがこもった劇場でもあります。
納豆劇場に潜入
納豆劇場は2007年には台北市の歴史建物に登録され、「建物だけでも見物したい」と訪れる人もいます。
2014年には修復工事が行われ、外観は赤レンガのレトロ感がしっかり残され、日本統治時代の面影が今でも残っています。
劇場の周りには大きな建物がたくさんあるので、ポツンとある納豆劇場はとても可愛く愛おしくも思えます。
シアター内に入ると真っ赤なシートがお客さんを出迎えてくれます。
客席数は決して多くありませんが、築100年以上の建物が今もなお劇場として使われており、ずっと興奮しっぱなしでした。
客席の上部に上がると劇場を一周回れるように板が張り巡らされているので、上からも劇場を見渡すことができます。
とっても小さい劇場ですが、どこか懐かしさも感じさせてくれる場所です。
舞台といっても客席の前にちょっとした空間が広がっているだけです。
ステージの背景は赤レンガが剥き出しで、納豆劇場らしいというか建物の特色を生かした舞台でした。
楽屋もこじんまりとしていますが、まるでドラマのワンシーンに出てきそうな楽屋なので、普段内部公開されてないのが惜しすぎます。
劇場は演劇だけでなく音楽イベントなども行われているそうなので、詳しくは納豆劇場のFacebookをご覧ください。
最後に
今回は廸化街にあるシアター「納豆劇場」を紹介しました。
廸化街は有名な観光地なので、街を歩いてるときに「納豆劇場」を目にしたことがある方も多いと思います。
日本統治時代に建てられ、日本との関わりがとっても深く、親子の愛に溢れたミニシアターです。
知っていた方も知らなかった方も機会あれば、ふらっと立ちよれば、ちょっとしたレトロな空間を味わえますよ。
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