こんにちは。
てくてく台湾のSHIN(@tekuteku.taiwan)です。
空軍三重一村ってどんな場所?アクセス方法は?
こんな疑問にお答えします。
新北市三重区にある「空軍三重一村」は、台湾が日本に統治されていた第二次世界大戦中につくられ、戦後になっても台湾によって使用されていました。
そして今でも当時使われていた地下通路や建物が保存され、最近では三重の観光地として多くの観光客で賑わっています。
そんなガイドブックにはほぼ載らない「空軍三重一村」を、台湾に4年住んだ僕が訪れてきました。
台湾で新たな観光地を探している方や、日本統治時代の様子が気になる方は参考にどうぞ。
新北市にある空軍三重一村を紹介
空軍三重一村とは?
空軍三重一村は新北市三重区という場所にあり、第二次世界大戦中は日本軍によって「高射砲陣地(来襲する爆撃機から地上守る場所)」がつくられました。
当時、火薬を運ぶための地下通路がつくられ、今でも保存され見学可能ができます。
終戦後は「眷村(けんそん)」という、台湾に移り住んできた外省人が居住する地区として使用され、当時の住居やオフィスは現在でも残されています。
しかし1996年ごろから眷村の衛生問題、建物の老朽化など、政府の政策で眷村の建て替えや、眷村エリアの移転など進み、台湾中の眷村が減少していきます。
「空軍三重一村」は住民から建物を残して欲しいという意見が上がり、多くの眷村が立て替えられる中「台北県古蹟及歷史建築審查委員会」の決議で、保存されることが決定しました。
2014年に新北市が空軍三重一村にある51の建物を修繕し、観光客向けの施設にすることを発表。
台湾特有の眷村文化の保存と継承、新北市三重地区の伝統工芸、芸術、文化の発展の地として、2018年11月に開園し、多くの観光客が訪れる場所になりました。
今では若い人たちも多く訪れ、写真映えするスポットとしても有名です。
空軍三重一村を散策
入場料は無料
空軍三重一村は建物を外からみて楽しむだけでなく、建物内部でも常設展や企画展が行われています。
昔、建物に住んでいた住人も階級ごとに住む家が分かれており、各家の特色があってとても面白いです。
日本軍が使用していた、火砲の跡地は今でも残されています。
中国語がわかる方は無料のガイドツアーも開催しており、ボランティアの方が親切に案内してくれます。
毎週土曜、日曜:10時30分、14時30分(参加者は10分前に遊客中心に集合)
1番の見どころ地下通路です。
第二次世界大戦時に日本軍が使用していた地下通路で、火薬を運ぶのに使用されていました。
地下通路は自由に見学できないため、必ずガイドさんの案内が必要です。
ヘルメットを被って地下の通路を歩くと、少し緊張しますが貴重な経験ができました。
- 平日:11時00分、15時00分
- 休日:11時00分、14時00分、15時00分、16時00分
(雨の日など行われない可能性があります)
企画展では空軍三重一村の歴史以外も学ぶことができ、台湾の芸術や音楽、文化など、季節に応じてさまざまな催し物が行われています。
空軍三重一村が眷村と呼ばれていた頃の住居の壁には、どこか懐かしい絵が描かれていたり、レトロな雰囲気を味わえます。
園内には木々があり、近くには淡水河があるので、淡水河から吹き込む風に木々が揺れる音がして、それもまた風情を感じます。
当時の建物の中には幼児体験室といって、子供たちの背丈に合わせて作られたキッチンが置かれています。
外省人(四川、湖南、湖北など)の人たちが、台湾に持ち込んだ食文化を、子供たちがおままごとしながら学ぶことができます。
空軍三重一村は決して広い場所ではないので、30分ほどあれば一通り見て回れます。
ゆっくり見て回っても1時間あれば十分です。
雨天の日は屋根がなく不便を感じるので、晴れの日に訪れることをオススメします。
» 台湾にある三重ってどんな場所?4年住んだ僕が解説
空軍三重一村へのアクセスと営業時間
名称 | 空軍三重一村 |
住所 | 新北市三重区正義南路86巷 |
営業時間 | 日曜-土曜 10時00分〜18時00分 |
休館日 | 毎月第一週目の月曜日 |
ホームページ | 空軍三重一村 |
・台北市内からの場合、MRT中和新蘆線の迴龍に乗り台北橋で下車。
・迴龍方面からの場合、MRT中和新蘆線の南勢角方面にのり台北橋で下車。
台北橋駅からは徒歩10分ほどで空軍三重一村に到着。
最後に
今回は新北市三重区にある空軍三重一村について紹介しました。
台湾に住んでいもあまり訪れることがない新北市三重区ですが、実は日本との関わりが深い場所でもあります。
しかも今でも当時の様子を知ることができるなんて思ってなかったので、とても貴重が経験ができました。
空軍三重一村へは、台北市の中心部から30分ほどで訪れることができる観光地なので、ちょっと変わった場所に行きたい方はオススメです。
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